「春の真ん中」“ふくみ”ライブ終了。
小さいけれど天井が高くていい響きの会場「てぃんがーら」にて。
おかげさまで、満席。
足を運んで下さったお客様、スタッフの皆様、有り難うございます。
久しぶりに会った友人のお子さんはいつの間にやら6年生に。
一番近くで一所懸命聴いていてくれました。
今日はアイルランド音楽のダンスチューンを数曲やりました。
赤澤さんのアイリッシュは絶品なので、やりましょうとリクエストしたものの、私がやるとポルカもジグもノリがでない。ソロでやってもらったほうが・・とも思う。
でも「いいんですよ、和風で。アイリッシュはいつもやってますから」と言って楽しんで下さるので、有り難く。
なのに・・稽古しててどうにも自分の音が気に入らない。
自分の思う和風の音にならない。これやったら篠笛でやらんでも・・。
十本調子が頭に響く。
なんとかならんのか。
響きを殺そうと思い、詰め物のロウを歌口近くまでつめてみた。
(歌口(吹き口)に対し、指穴がある側は竹の先が開放で、反対側の小口はふさがっている。その断面をロウでふさいである。)
そうか・・・今頃、実感。
日本の笛は、管の響きを抑えるようにしているのだ、きっと。
今まで私は、ロウの位置を管自体がもっとも鳴り、かつ最高音が出る位置で決めていた。
人から預かった古い篠笛の詰め物の位置が、なんでこんなに歌口近くにあるのか・・と思っていた。もう少し深い方が、管がよく響くのに。
歌口近くにすると、管自体は響きが減る。
それを鳴らすにはかなり“ちから”がいる。
そして身体の奥深くに届いていく。
能管は、その最たるモノだ。
喉(吹き口と指穴の間)が二重になっている上、厳重に籐か樺巻きにして、漆で全面覆われている。
これぞ、日本人の好んだ音。
音律の均等さを失っても、音色を選んだのだろう。
青森のお囃子の笛は逆にものすごく奥の方に詰め物があって、それはそれで高音を出すのに力がいる。
今まで出会った笛だけではなんとも言えないけれど。
まあこれは要研究です。
来年には違うこと言ってるかもしれません。
私は大人になるまで日本の音楽は聴いたことがなかったから、
「いい音」と思う音が、物理的な響きのある音なんだと思う。
その観念を崩したいと思う日々・・なかなか遠いみちのりです。