前にお芝居の照明の仕事をしていた。
空気には色がある。
電車の中でも、森の中でも空気の色をみてしまう癖はそのときについた。
笛吹きになるときめて、会社をやめる直前の最後についた芝居。
劇場に入る前の最終稽古を稽古場に観にいったときのこと。
そのとき初めて実感した
「舞台には気圧配置がある」
新たに人が登場したとき、風が吹くのがみえたのです。
あるとき効果音で、遠くで軍隊の音楽が鳴る。
すると、水面のようにさあっとフラットになって
壁をこえて広がりがうまれる。
ああ、全ては稽古場にあるんだ。
照明はそれを越えて表現してはいけない
と思ったのでした(遅かりし)
なんでこんなこと思い出すのかな〜
それを笛一本でやるにはだ・・・