10月に札幌であった、人形師・藤村明光さんの展覧会での演奏のお話を頂いたことからはじまって、有り難いご縁がつながっていきます。
なんだか勢いがある。ふしぎ。
昨夜は京都は今熊野の「そば茶寮 澤正」さんで笛を吹きました。
お題そば懐石&染絵てぬぐい展&作家トーク&篠笛演奏会
という贅沢な会。大きな窓から見える竹林を背景に。
お題は「かぐや姫」
普段の懐石料理に加えて、テーマのお料理。
今回のお題はかなり苦労されて創作されたようでした。
男性やし、かぐや姫の物語など読まなかったでしょうね。
澤正さんの床の間や縁側のスペースで月ごとに
いろんな職人さんが展示会をされています。
今回は浅草の“染絵てぬぐい ふじ屋”さんの、川上千尋さん。
素敵です。
「染絵てぬぐい展」11月5日〜12月7日まで。
是非この期間中に、澤正さんのそば懐石を召し上がりにお出かけください。(予約制です)
さて
小さい頃にいちばん好きだった絵本は「かぐや姫」
小学校六年生の時、図工で木版画を彫ったときのテーマもかぐや姫
その絵は自分で構成した、月に帰る前のかぐやと、後ろに障子と(これがナカナカこまかい)、少し開いた障子からのぞく横長の満月と(小さい頃の絵本の月は、たぶんまんまるだったと思う)
わたしにとっての、終わり間近、帰る月はなぜか横長。
とある生活が終わりに近づいていたときに観た印象深い月も横長。
2月の夜明け前、山の端にかかる紅くておおきな月でした。
かぐや姫は憂いのない月の世界よりこの地上の世界が愛しいと涙する。
天に戻ったら忘れてしまう。でもきっとこころの奥底に秘められた憂いは、かぐやをひときわ輝かせることだろうな。などと思う。
これまでに何度か作りたいと思ってできなかった、かぐやをテーマに
一曲。この日がおひらき。