今日は大山崎にある素敵な建物「聴竹居」をお借りしての合同稽古会。
大阪教室や京都教室、個人レッスンなど習いにこられている方々が集まって、みんなでいっぱい吹くぞ、という会をひらきました。
普段教室間の交流はないので、初めて顔を合わせる人も多いのです。
にもかかわらず、一緒に吹くとなんか合う
同じ曲を共有している・・という面白さ
なかでも面白いのは「ひかりたまり」という曲。
これは8年ほど前かな、私と7人の笛教室の生徒がNHKホールで演奏することになり、そのためにつくった曲なのです。
技巧をこらさず、大勢で吹いて成り立つ曲をと
大勢で吹ける機会があるごとに、そうそう、こういう曲だったと思う。
少々ピッチが狂ってようともずれようとも、なんというか、一人一人の独特な音色が合わさってぶわーっとした感じがこの曲なんやな
かすれた音とかこもった音とか音にならない音とかがいい味をだしてくれる。
ひとりひとりがひかりだま
みんな集まってきてひかりたまりができる・・・
プロが二人で吹いてばっちり合っても、きれいだけど面白くない
それはCDレコーディングのときに思い知ったのです。
そして、昨日ふと思いついて新年御題曲をつくる。
ー竹を聴く おとづれてー
「聴竹居」とは、昭和初期に自宅としてこの家を設計した藤井厚二氏が付けた名前なのですが、ここ大山崎、乙訓(おとくに)地域は竹林が多くて、今でこそ山裾から家がどんどん建ってきているけれど、竹だらけだった。
風の強い日は竹のわさわさお辞儀してるのを聴きながら中学校に通った。私もその横を通るときお辞儀している気持ちになった。
素敵な名前をつけたものだと思う。
このおうちで藤井さんは何を聴いたのだろうな。
などと思いを馳せて、一曲浮かびました。